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アニメータ 日々のこと
プロフィール
HN:
ヒトシキ
年齢:
36
性別:
男性
誕生日:
1988/02/01
職業:
アニメータ
趣味:
モーターサイクル
自己紹介:
小さなスタジオで、アニメの原画などを描いてます

どうぞよろしく
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2024年05月02日 (Thu)
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2010年06月01日 (Tue)
CIMG1097.JPGスタジオに入ったが、やる気でず・・・
今日はレイアウトを2カットだけやって帰宅。〆切近いのでピンチかも。
明日は自宅作業にするつもり。いい加減に通勤時間が勿体無いし、それにお金も掛かるので、そろそろ本格的に自宅に作業スペース作りたいなぁ。なぜあんなに作画机は高いのか(プラモデルみたいな感じなのに)。まぁ、価格競争なんてものとは無縁の商品ですからかねぇ。
しかし、電車に揺られる時間は小説を読んだりできるので、嫌いでもない(最近やっと電車の中で読んでも酔わなくなった)

自宅作業用にコーヒーを買おうとしたが、お気に入りのがなかったため断念。コーラを買った。コーラはコラの実から出来ているらしぃ(ほんとか?)

写真はティモテのアップ。
彼は餌が欲しいとぼくをじっと見つめる(とてもいやしい目をするのだ)。

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2010年05月30日 (Sun)
どーもお久しぶりです。
ほんとに久しぶりになってしまった。CIMG1109.JPG
傘を持って休日出勤しましたが、結局雨に降られず。なぜか国分寺には雨の日でも傘を持ってる人が少ないので(なぜだ)、余計に浮いてるような悲しい気持ちに。

120円の小さいお茶を買おうと思ってたら、500㎜のお茶が125円で売ってたので、5円なら大きいほうをと購入。案の定飲みきれず。悲しき貧乏性ですね。


写真は我が愛モルモットのティモテです。
パセリ大好きのビビりな彼ですが、よろしくお願いします(なにをだ)
最近は餌がパセリでなくサラダ菜なので、少し不服そうな顔です。

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2010年05月06日 (Thu)
998a675c.jpegあぁ、暑い・・・あつい・・・アツイヨ
暑くないですか?
春は?ぼく、春がいいなり・・・

あんまり暑い日に直射日光浴びちゃうとさ、溶けちゃうんだよね、ほんと(幸運なことに、今まで実際に溶けたことは無いけど)
氷と一緒。心はね、太陽みたいに暖かいって、有名なんだけど(あ、ご存じない、さいですか)

いや、ほんとに暑がりでね、昔から。
何とか服に小型のクーラでも扇風機でも付けることはできないものかと、小さい頃はずっと夢見てましたよ。
そしたら一回ほんとに小型の扇風機が付いたジャケットがテレビで紹介されてて、うぉぉ、とかちょっとテンション上がったんだけど、それがまたダサいし使いにくそうだしで、すごくガッカリした。
なんか風ですごいジャケットが膨らんでるっていう。

前に言ってた知り合いと作ってる短編アニメ(そう、新潟の女子高生のスカートくらい短いと噂の)、進行状況をちょくちょく上げてこうとか言ってたんだけど、いつの間にか自分の分のカット全部終わっちゃったわ。
まだこれから動画とか撮影とかはあるんですが、ね。
動画は知り合いの方にやっていただこうとか思ってるんで。

ということで、イメージ原画的なものを描いてみました。
このイメージ原画の画期的な部分はね、こんなイメージじゃないって事(笑
何気にここで絵をアップするのは初めてだなぁ・・・まぁ、全然大したことないんでね、恥ずかしいですよね、ネットに上げるとかさ。
ぼくは苦手です。


あ、小説もそろそろ続きを書かねば・・・一応、ちょくちょく進んでるんですが、もう少しまとまってから(嘘じゃないよ・・・)

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2010年04月27日 (Tue)
昨日は髪を切ってきました。
かなり久しぶりに切った、それはもうバッサリと。
ぼくの担当をしてくれたお兄さんが、「すごいっすね、これ、三人分はありますよ」と言っていた。
「御代は一人分しか払えませんよ」とか、ちょっと気の利いたジョークを思いついたけど、シャイなので頭の中だけで言った。
自分で少し面白くなったけど、なんとか笑わなかった、と思う(え、そもそもそんなに面白くないって?)

ついでに、何年かぶりにカラーもやった。
やんちゃな中学生みたい、と彼女に言われた。ちょっと悲しかった。

あ、因みに、小説書き始めました。ここで。
ほんと暇つぶし、名古屋のやつがひつまぶし(とくに韻は踏めてないよ)
気が向いたら続き更新しますが、そもそも完結させるかどうかも不明。もともとはマンガの原作賞に応募しようとか思って考えてあったストーリで、一応頭の中ではもう完結している。
マンガ原作のほうは、コマ割りの仕方がよく分からなくて途中で放っていた。ぼくは、放ったり棚に上げたりするのが趣味だからね、なにも悪いことはしてない。
小説なんて書くの初めてだから、ほんとダメダメって感じになりそうな予感。あまり期待しないように。って、そもそもそんな期待値がないから始めたわけだし、勘弁ね。

でも、鉛筆を使わない創作って、思ったより楽しいわ。新鮮だし。




いつも思うけど、髪切ったあとって頭洗うのが楽すぎて、感動・・・



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2010年04月27日 (Tue)
第一章 「冬は孤独と踊りましょ」

「このキャラクタ、描きにくいよ。やっぱり輪郭は丸くないとね」
彼は一人で会話するのが嫌いじゃなかった。
およそ会社とは思えないような小さなコンクリの打ち放し三階建て、最上階のそのまた小さな一室が、植田みずきの仕事場である。
ここが有限会社だといわれても、そう簡単には信じてもらえないだろう。
実はみずき本人も今だ半信半疑だった。何しろ会社といって固定給があるわけでなく、保険もなく保障もないのだ。
と言っても、アニメ制作会社なんて何処もそんなものだ。数えれば三桁はあるデメリットに目を瞑れば、日本中探しても、こんな自由な会社はそうはないだろう。
40へーベーほどのその部屋はほぼ綺麗な真四角で、それがまた綺麗に四等分に仕切られていた。仕切られているとは名ばかりで、実際はパーテーションや銀のラックで簡易的に仕切られているだけ、つまり、4部屋あるとは誰も思わない。
銀のラックなどは沢山のダンボールが(正確には、ダンボールと埃が)積まれ歪んでいたし、その上部屋の仕切りにまで使われている。おそらく、この会社一の働き者だろう。
入り口に近い手前側のスペースには、制作さんの机や撮影用のパソコンが置かれていて、その横には打ち合わせなどに使う自由なスペースがあり、大きなテーブルが置かれていた。ただ、スペースの半分は最近届いた大量のカット袋の入ったダンボールが占領していたため、自由なのは残りのもう半分だけだった。
しかし、自由とはそういうものなのだ。いつの時代も人は、限定されることを自由と呼ぶ。
それらのスペースのその奥、入り口の扉から一番遠い部屋の隅にある社長の机、その斜め前の席ががみずきの作業机だった。
彼は今の会社の社長に誘われて、去年の夏から原画マンとしてこのスタジオで働くアニメータだった。
時刻はちょうど夜の9時30分を過ぎたところ。
彼は今日が〆切のレイアウトの、最後の一カットを終えるところだった。
まるで紙の上で鉛筆がタイムロイヤルをしてるかのようにめまぐるしい速度で線が弾かれ、消しゴムはバーンナウトを繰り返していた。
割と普通に言うと、絵を描くという運動。普通の絵描きと違うところがあるとすれば、時折重ねられた用紙を指で何度もパラパラと動かしているところだろうか。
数ある絵描きの職業の中でも、こんなことをするのはアニメータだけだろう。描いた絵の動きを確かめているのである。
実はこの指の動きが意外に難しい。新人は大体ぎこちない動きになる。
三年目のみずきはさすがに慣れたものだったが、しかし、十年も二十年もキャリアがある諸先輩方のそれは、もうそれだけで美しいと言えるほどだった。
みずきはアニメータの中でも手が早いと言われる部類だったし、ラフもガリガリと紙が真っ黒になるまで描くタイプだった。
彼は気取った絵はあまり好みじゃなかった。
ついでに言うと彼は絵一枚よりも比較的動きに趣を置くタイプだったし、キャラクタも絵ではなく立体で捕らえ、明確な絵柄も持ち合わせてはいなかった。
今の業界では、キャリアの低い若手にはあまり認められにくいタイプだと言う自覚はあったし、それによる苦労もこの一年は特に多かったが、その話はおいおい。
最後のカットの動きを確かめ、画面で見る動きのタイミングをタイムシートに記入し終えたところで、彼の少し前に流行ったストレートの携帯が小刻みに振動した。
仕事中に限らず、彼は携帯は常にマナーモードだった。
少し落描きでもしてから帰ろうと思っていたし、どんなことでもまるでかわい子ぶった女の子の食事のようにリプライの遅い彼である。横目でチラッと一瞥しただけ無視しようと心に誓っていたが、ディスプレイに表示された佐原の文字に気付いて手を止めた。
送り主は佐原つみき。彼の専門学校時代の同期だが、彼女は大学を出て、一度一般の会社に就職してから専門学校に来たので、実際の年齢はみずきより八つも年上だった。
そのときの仕事に特に不満はなかったが、漫画家への道を諦めきれず一念発起。
「私には、これが最後のチャンスなのさ」
というのが、佐原の学生時代の口癖だった。
面倒見のいい正確と、飲み会などの幹事を自ら務めるリーダ気質で、仲間内ではアネキなどと呼ばれている。
この呼ばれ方については、レディースみたいね、と本人はあまりいい顔をしない。
事実、彼女の表層的な明るく社交的な人格とは裏腹に、実際の彼女ははかなり弱々しい、非常に女性的な人格なのである。それにはみずきも気付いていたし、その呼び方も密かに的外れだと思っていたので、彼だけは普通に佐原さんと呼んでいた。
いや、柚木もそうだったかな?
柚木とは、本名を柚木まさきといい、彼もまたみずきの専門学校時代の同期で、親友だ。オタクばかりでクラスに馴染めなかった二人は、必然身を寄り添うようにその学生時代の大半を二人で過ごしていた。実際に実を寄り添うようなことは無かったが(断言しよう)、周りの腐女子と呼ばれる女の子達の頭の中では二人何度も身を寄せ合い、原稿用紙の中で何度も逢瀬を重ねていたであろう。
そんなことは、みずきも柚木も考えるだけで吐き気がするが、妄想に拍車は掛かっても鎖は掛けられないのだ、あっても、不自然に体に鎖を巻きつけた美男子が出てくるくらいのものだろう。どうすることもできない。
この、柚木まさきという人格は非常に変わっていて、実に面白いのだが、彼のことを語りだすとそれだけで物語が終わってしまいかねないので、それもまたおいおい。
と、ちょっとした思い出フライトを楽しみながら、みずきは買ったばかりのトミーのジャケットを羽織り、お気に入りのSAGのバックパックを背負った。
佐原つみきからのメールを要約すると、彼氏と喧嘩をして一人寂しく自棄酒を飲んでいるから、お前も付き合えと言うことだった。
彼氏と喧嘩したなんてメールには書いてはいなかったが、彼女がみずきを呼び出す理由なんて、ほかに幾つも思いつかなかない。
前回も、前々回も、そう、そんな理由だった。
とりあえず、呼び出されたらもう行くしかないのだ。
もちろん、佐原つみきからの呼び出しにそんな拘束力はないし、学生時代の恥ずかしい過去を握られて彼女の言う事を断れないなんて、そんなどっかの少年漫画の設定のようなこともない。
え、なのになんでそんなほいほいついてくかって?落描きはどうした?学生時代からの憧れの先輩?特別な感情?
おいおい、ぼくは不親切と不公平がモットーな社会不適合者だからね、そんなこと、読者には教えてやら無いのさ。
などと、意味不明なことを考えたりしながら、みずきは出勤簿に帰りの時刻を記入し、電気を消して閉めるのにコツがいる立て付けの悪いスタジオの扉の鍵を閉めた。
「つかさ、この時間にぼく一人しか出社してないって、どうなのよ」
扉の前の回収ボックスに今日の上がりを入れ、階段を軽い足取りで下り、彼は外に出た。

「うわ、さみぃ・・・」
彼は、空気とも気軽に会話できる仲である。

季節は冬。

冬の風は、いつだってぼくに孤独を思い出させてくれた

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